
コラコラ認証ガイドライン(自己申告制)<農業>
使わない、環境を考える、生き物を考える、の3分野9項目で構成されるガイドライン
★使わない
①除草剤使わない → 除草剤全般を使用しない
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除草剤を使用すると、土壌の微生物層は破壊され,畑の生き物の種類も減る。 
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土中に残留した除草剤の成分は雨によって海に流され海が汚染される。 
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草は、土の中がどういう状態なのかを見る指標になる。 
例)ツユクサが多いと土中の水分が多すぎるという事
ススキが多いと土が痩せているという事 等
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除草したいときは刈り倒すか、引っこ抜くか、海水で枯れさせる。 
②農薬使わない → 化学農薬も、有機登録されている農薬も使用しない
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土中に残留した農薬の成分は雨によって海に流され海が汚染される。 
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根っこが健康なら植物体の免疫力が高くなり、病気にもなりにくく、虫も付きにくいので農薬は基本的に使用する必要がない。 
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しかしそれでも虫や病気が発生してしまった場合は、木酢液や、酵素液、酢トチュ―などで対処する。 
③化学肥料使わない → 化学肥料全般使用しない
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化学肥料を使用すると土壌の微生物層は破壊される。 
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微生物が減ると団粒構造は破壊され、大雨が降ると表土が流れやすくなってしまう。 
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化学肥料を使用して作物を栽培すると作物が窒素過多の状態になり、病気にかかりやすく、虫がつきやすくなる。 
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未熟堆肥など窒素分が多い肥料も使用しない。 
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窒素で作物を育てるというより、炭素で土壌微生物を育てるという所に視点を移す。 
炭素の例)ススキ・キビ・ソルゴー・竹・もみ殻など
★環境を考える
④畑の周りの排水溝の掃除 → 畑周囲の排水溝に溜まった泥や落ち葉などを定期的に取り除く
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排水溝が詰まっていると大雨が降った時に排水溝から水が溢れだす。 
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その溢れた水が畑に入ると作物の生育も悪くなり、赤土流亡に繋がる可能性がある。 
⑤自然に還る資材を選ぶ → ゴミを極力減らすため、自然に還る農業資材を選ぶ
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生分解性マルチやエコネット、竹の支柱などを選んで購入するようにする。 
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野菜の包装も葉っぱでできるよう目指す 
⑥赤土流亡を防ぐためにグリーンベルトを植える → グリーンベルトとは、赤土が畑の外に流出しないよう等高線上に連続して植物を植える事
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月桃、ベチベル、緑肥等が良い。月桃は、野菜の葉っぱ包装にも使える。 
★生き物を考える
⑦島にある有機物(主に植物)を使った土づくり → 島に沢山生えているススキや、製糖期に大量に手に入るサトウキビの葉ガラ、稲作によってでるもみガラなどの植物を使った土づくり
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窒素(肥料)で作物を育てるというより炭素(植物)で微生物を育てるという所に視点を移す。 
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炭素の例)ススキ・キビ・ソルゴー・竹・もみ殻など 
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土壌微生物は、炭素をエサに増える。土壌微生物が増えると団粒構造が出来て水はけが良く、水持ちのいい土になる。 
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根っこにとって心地よい環境を作ることで、植物は健康でいられる。 
⑧畑にいる生き物や、草の名前が分かる → 生き物や草にはそれぞれ役割があるので、その名前と役割を把握することで、その畑の状態を読み取る
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例)アマガエルがいると、水がキレイという事。 
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ツユクサが多いと土中の水分が多すぎるという事 
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ススキが多いと土が痩せているという事 等 
⑨畑に棒が1m以上刺さること → 化学肥料や堆肥を使用している畑は、地下20cm程の所に硬盤層が出来、棒はその深さまでしか刺さらない。硬盤層は水も浸透しないので水はけが悪く、根っこの生育環境が悪くなる。これは植物の病気や虫の発生に繋がる
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炭素で微生物を増やす事で硬盤層は出来なくなり、根っこは深くまで伸びることができる。 
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微生物によって深くまで団粒構造が作られることで、土がスポンジのように雨を吸収することができるため、赤土流亡防止を期待できる。 
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作物の植え付け前に、ソルゴーなどのイネ科で深根性の緑 肥を栽培し、その根っこで土を耕してもらうのも効果的。