コラコラ認証ガイドライン(自己申告制)<宿>
「宿」:使わない、環境を考える、暮らしを考える、の3分野9項目で構成されるガイドライン
★使わない
①使い捨てアメニティを提供しない → ハブラシ、カミソリ、シャンプー&リンス、石鹸などの使い捨てのものは用意しない
-
脱プラ・ごみの削減の為に、使い捨てのアメニティを提供しない。
-
ハブラシなど必需品を忘れたお客さんへの対応は、宿ごとに任せる。ex)使い捨てではないハブラシや、竹ハブラシを有料で用意するなど
②合成洗剤を使わない → 洗濯、掃除、台所用の合成洗剤全般を使わない
-
化学物質が排水に流れ込むのを防ぐため。化学物質が混ざる生活排水が 海へ流れ込むことは、サンゴ礁の死滅の原因の一つ。
-
香料などが原因の香害にも注意を払いたいので、柔軟剤・消臭剤なども使わない。
-
代わりに、生分解性が高いエコ洗剤(まつのみ洗剤・重曹・クエン酸等)を使う。
-
お湯を使って洗浄など
③化学繊維製品を使わない → 寝具やタオルや布巾などで化学繊維が含まれている素材のものは使用しない
-
洗濯によって、マイクロプラスチックが排水へ流れ込むのを防ぐため。
-
石油由来の化学繊維素材ではなく、綿や麻など植物由来の素材を選ぶようにする。
-
たわしもエコたわし(ヘチマたわし・ジュートたわし等、石油原料で作られていない物)を使う。
★環境を考える
④省エネ・節水の実施と呼びかけ → 島で自給できないエネルギーを節約
-
八重山諸島の電気は、火力発電(石油・石炭が原料)に依存している。使わない電気の消灯など、お客さんにも省エネの協力を呼びかける。
-
島で利用できる水の元は全て雨水なので、水量には上限がある。滞在時の洗面・シャワーの利用時など、お客さんにも節水に協力してもらう。
-
連泊をしてくれると、シーツの取り換えや掃除などの回数が減り、省エネに繋がるので、お客さんへの連泊推奨もエコにつながる。
⑤生ごみコンポストの設置 → キエーロ等の生ごみコンポストを各宿で設置する
-
生ごみを焼却するには大きなエネルギーがかかる。各宿のコンポストで生ごみ処理することができればエネルギー消費を減らすことができる。
-
畑に還元したり、鶏などを飼って生ごみの処理ができるなら、それでも良い。
⑥合併浄化槽の設置もしくは下水道への接続 → 生活排水が直接海へ流れ出るのを防ぐため
-
石垣市の汚水処理人口普及率は、平成30年度時点で約60,8%となっておりそのうち下水道の人口普及率は約32,5%、農業集落排水処理の人口普及率は約14,5%、合併浄化槽の人口普及率は約13,7%であり、一部の世帯からは未だ生活排水が直接海に流れ込んでいる。
それを防ぐためには、合併浄化槽を設置するか下水道へ接続する必要がある。または、同様の効果が見込める方法(バイオジオフィルターなど)で、水質汚染を防ぐ。
<参考>
HP公開用平成30年度の整備状況データ(国交省)
汚水処理に関する資料(環境省)
合併浄化槽とは -
合併浄化槽からでた排水をバイオジオフィルターに通すとなお良い。
<参考>バイオジオフィルターとは
★暮らしを考える
⑦取り組みの表示 → 環境配慮の取り組みをお客さんが分かるように表示
-
HPがある宿は、HPで環境配慮の取り組みをあらかじめ明記。宿に訪れる前に環境配慮への取り組みを知ってもらう事で、お客さんにも協力をお願いする。環境配慮をする目的も一緒に明記する事で知識を広げることに貢献する。
-
HPがない宿は、コラコラ認証の認証書をお客さんの目に届くところに置く。
⑧マイバッグ、マイボトル持参のお願い → 持ってきてもらうため事前にお願いする
-
レジ袋をもらわないことが島内でのゴミの削減にも繋がる
-
石垣島と西表島にはMMO(マイボトルで水おかわりの頭文字)運動がある。ペットボトルの削減に向けて水のおかわりに協力してくれる給水どころを探して水おかわりしよう。
★MMO西表島
★MMO石垣島
⑨自然と共にある島の暮らしを提案 → 自然豊かな八重山諸島を体験してもらいたい
-
自然に優しい暮らし体験:宿での生活を通して、生分解性の洗剤・シャンプー、さんごに優 しい日焼け止め、竹ハブラシなどを使ってもらい、環境に優しい暮らしの一部をご自身の日常に持って帰ってもらいたい。
<参考資料>環境省「星空を見よう」 光害について -
星空観測体験:八重山諸島は日本で一番多く星座が見える(88個中84個)。宿の光も必要以上に多く付けずに、また光が下向きになるように努力する。
-
生き物の鳴き声体験:八重山諸島は亜熱帯地域なので、生き物の多様性も日本一。早朝・夕暮れ時・夜間など 様々な種類の虫の鳴き声や鳥の鳴き声が聞こえる。立ち止まって耳をすませてみてほしい。
-
生ごみコンポスト体験:宿で出たごみを生ごみコンポストに入れてみよう!
-
海ゴミ拾い体験:八重山諸島には毎日多くのごみが漂着する。ゴミ拾いを通して、自分たちの生活をどのように変える事ができるか一緒に考えてみよう!→ビーチクリーン情報の提供。